第16章 紅葉は紅く染まる
じいっとチョロ松くんを見つめる。
とっても優しい瞳
目に宿る色は、緑
それに寄り添うように紅がほんの少し混ざる
鮮やかで、でもそうっと過ぎ去る季節が彼の瞳に閉じ込められている
「綺麗....」
彼の頬を両手で包む
ふっと優しく笑うチョロ松くん
何故か急速に切なさが増す。
どうしてこんなに、切なくなるんだろう?
「限界」
短い一言ともに、私の大切なところに熱を帯びたチョロ松くんの物が当たる。
「あっ....!」
小さく声をあげれば、少し不安げな顔をするチョロ松くんの顔が耳元にうずくまる。
「大丈夫、少しづつ.... するから....だから力ぬいて? 」
掠れた声が脳内に響けば、身体の力が抜ける。
それと同時に入ってくる熱は、無理矢理された時よりもずっとずっと熱い。
「はぁっ....全部入ったよ.... 」
ぎゅうっと抱き締められる。
柔軟剤の優しい香り、チョロ松くんの匂いだ。
「チョロ松.... くん.... 」
名前を静かに呼べば、ゆっくりと動かされる。
「あっ....やぁっ.... ぁあ」
痛みはない、鈍い快楽が徐々に鮮明になっていく。大きくなる声とともに激しく奥を突かれて、胸が揺れる。
快楽に色をつけるなら赤
身体が赤く染まる
目を見開けば、私と同じように赤く染まっていく切なげなチョロ松くん
瞳が合えばとっても優しい顔をして、ぎゅうっと手を握られる。
「鈴音....くっ.... 好きだ、好きだよ」
「チョロま.... 」
言い終わらないうちに、唇をキスで塞がれる。
蕩けてしまいそうなほど優しい口づけに、意識が持っていかれる。
その直後にずりゅっとものを抜かれた。
私のお腹に熱い液がぽたぽたと痕跡を残す。
「大好きだよ....鈴音」
優しい声がきこえたと同時に、私は意識を手放した....