第16章 紅葉は紅く染まる
するっと伸ばされる指先が、私の内腿を撫でる。
「もっと早く、こんなふうにしたかった」
流れるように核心へと迫ってくる。
私の否定したい答えを吸いすぎた布は、ピッタリと自身とくっついてる。
透けているんじゃないかとおもうほどに....
「お願い.... もう、やめて.... 」
これ以上触れられることが怖い。
心は悲しいのに、身体はそれに反して蜜を溢れさせる。
「やめれるわけ、やめれるわけないだろ?
僕はもうここまでしちゃったんだから」
言いながら私から下着を奪い去れば、紅い月が自分から溢れる透明な糸を照らす。
「もっともなこといって、鈴音だってこんなに濡らしてるじゃない」
いやらしい糸がチョロ松くんの指に絡む。
それを手繰り寄せるようにして花の突起に触れられれば、高い声が響く。
「いやぁっん!」
「可愛い声、もっと鳴いてみせてよ」
くちくちと水音が絶え間なくあふれでる。
「はぁっ、んんっ、やめ、ろっ、よ」
そんな声も届かず、ひたすら突起を攻められ続ければ身体は先程の数倍跳ねあがり弓なりに反れた。
「ねぇ?はぁっ、気持ちい?僕の指?いつも鈴音を治してる手で犯されるのって興奮するの?」
荒い息づかいと、少し掠れた声が耳を貫く。
「いや!いやだぁっ!いやぁあ!」
ぶんぶんと首を振りながら、否定し続けても身体は正直だ。
快楽の階段を登り詰めれば、その後はもう降りていくだけ....