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【おそ松さん】月下に咲くは六色の花

第16章 紅葉は紅く染まる



悔しすぎて視界がぼやけた。

私は何をしているんだろう?
あんなに助けて貰ったのに、私は貴方を助けることができない。

「は、ははっ.... 興奮してるの?ここ立ってるよ」

狂ったみたいに私の上で笑う。
長い指先で弄ばれる胸の飾り
弄ばれれば遊ばれる分だけ跳ねる身体

感じれば感じるほど襲ってくる罪悪感、悔しさ


「胸だけでこんなに感じるなんて、君は感度がいいんだね?もっとはやく知りたかったよ」

紅い瞳が揺れる。
メラメラと燃えるそれは炎にも似た光だ。


「そんな、顔、するなよ」

ガンっと私の上で目の前の壁を殴る、じっとその人を見つめれば唇を噛み締めている

「なんで、そんな悲しい顔するの?そんな可哀想な人を見るような目をするの?」

言葉を紡ぐこともできず

抱き締めることもできず

ただただ
辛そうな貴方を見ることしか私にはできない。

辛そうな瞳と目を合わせて数秒

「んっぐっ....」

胸に降りてくる髪が肌をくすぐる。

卑猥な水音が月明かりに響けば、私の口から悲鳴が漏れる。

わざと音を立ててきつく吸われれば、頭が真っ白になっていく。

「だらしない顔だね、鈴音?君がこんないやらしい女だなんて知らなかった」

口の中の布をぐっと噛む。
感じるな、感じるな私....

その願いも虚しく
じわりじわりと、下着が水分を吸ってはピタリと貼りついてくる。

その場所を触られたら、悔しさだとか悲しさだとかを忘れてしまいそうでたまらなく怖い


そんな私を嘲笑うのは、その人の後ろで紅く染まった月....
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