第4章 緑色の異端な光
「なんか、難しい話になっちゃったね?いっつも人に変って言われるんだ、こういう話すると.... 」
ふふっと笑う鈴音ちゃんに目を奪われる。
「そう考えると私も異端者ってやつなのかな?実は異端者って意味、よくわかんないんだよね、日本語って難しいわ、あっでもだとしたらチョロ松くんと一緒じゃん」
そんな風に笑ってくれたのは、君だけだったよ。
そっと鈴音ちゃんの頬に触れる。
僕の手からライトグリーンの光がふわりとこぼれ落ちる。
僕を苦しめる光
僕を悩ませる光
僕の大嫌いな光
「やっぱり綺麗だよ?」
そんな光を綺麗だと、鈴音ちゃんは言う。
「チョロ松くんとおんなじ暖かくて、優しい光だよ?」
ふわりと微笑む鈴音ちゃんを見つめた。ライトグリーンの光が鈴音ちゃんを包んでいく。
初めて、この力を使えてよかったと心から思った。
この笑顔を守れて本当によかったと、心からそう思う。
この力のおかげで辛いことは山ほどあったけど、そんなこと忘れてしまうくらいに自分の力に感謝した。
「チョロ松く.... 」
鈴音ちゃんを抱き締めた。
甘い匂いがする、女の子を抱き締めたのはこれが初めてだ。
死んじゃうんじゃないかってくらい脈打つ胸
でも抱き締めずにはいられなかった。
「僕、僕でよかった.... 本当に.... 」
ああそうか....
僕は....
君を....