第15章 祭り囃子と夏の終わりー後編ー
「大丈夫じゃない、もう辛い、マジ辛い」
毒されてる自分がもうやだ。
「辛い!?なんでだ!?なにが辛いんだ!!」
「あんたの言ってる意味が解読できることと、悪夢にうなされなくなったのが辛い」
「悪夢にうなされないのは、いいことじゃないのか?」
思ってることをそのまま伝えれば、困った顔をするイタ松。
いやまぁ、困るかもしんないけど、こっちも辛いんだよぉぉ。
「つまりお祭りにくる前に、松代さんがイタ松柄の浴衣だったら目立ちすぎるから、普通の浴衣を着たほうがいいって言ったんだよね?」
あの長いふりの台詞をまとめるとこんな感じ。ついでにその先の結末もまとめといた。
これを解読できたなら、私はもうカラ松girlと認めざるおえないです。だから、お願い間違ってるといって....
「その通りだレディ!一言一句間違えてはいない!その先まで言い当てるなんて!」
神よ、おお神よ....
「さすがカラ松girlだ。ふっ.... 見事.... だな。」
「全く嬉しくない、お前殺してお前が死ね」
ポツリと言葉を呟けば、えっという顔になっているイタ松。
「あーごめん、違うイタ松が悪いんじゃないんだよ?うんそう、これは私の心の問題で」
そうだこいつが悪いんじゃないんだ。そうだ、周りのいや私の感覚が馬鹿になればいいんだ。
いや、もうすでに馬鹿になってるから悲しいんだ。
顔を片手で押さえながら絶望した。