• テキストサイズ

【おそ松さん】月下に咲くは六色の花

第15章 祭り囃子と夏の終わりー後編ー



「あ、あれはまずいや」

走る先に異様な力を感じる、耳元に感じるひんやりとする空気。

本当に用意周到だこと。
馬鹿松のくれた金魚が何かしら反応している。

本当に毎回毎回思うんだけど、あいつって嫌な奴だよね。

「助けられてばっかりだわ」

ポツリと溢す言葉、口の端がにやっとあがる。

急いでトド松くんのもとに走れば、トド松くんを見つめたままポヤンとする二人の女の子。

予感は適中、本当に懲りないよね。
まぁ、私もイラついてるからその気持ちはわかるけどね。

そっと後ろから近づいて目をおおい隠す。

「だーーれだ!!」

大きな声で叫ぶ、その瞬間ぱちんと解ける憎しみの魔法。

「鈴音ちゃん....」

目を覆い隠したまま、うふふと笑う。

「もう!トッティ違うよぉ、トッティのか、の、じょ、でしょ?」

あっ、やべぇ、吐き気してきたわ。

「「えっ!!!?!」」

その場にいた三人が一声に声をあげる。

「と、トッティ~、鈴音~トッティのことぉ~ちょー捜したんだからぁ~」

しまった、このキャラは痛い痛すぎる。
はうわっ!自分でやっててあばらがやべぇ!

「鈴音ちゃん、ど、ど!?え!?いや!?うん!鈴音ちゃんだよね!?!」

..... こうなったらヤケだ。

「も、もう!そうに決まってるじゃん!
トッティいないから鈴音泣いちゃったぁ!!
ねぇ?この【ブス】どもなに?」

とりあえずブスの所だけは、強調しておいた。


ものすっっっごい、おっきいおっきい声で
/ 682ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp