第14章 祭り囃子と夏の終わりー前編ー
「松代は松代ぁぁぁぁ!!」
ガクガクガクガク
やっぱりかーい!
両肩をつかまれながら、ガックンガックンされる。
いやまぁ、正直な話をすると確かにあのメイド達のはいただけなかった。
でもそれは松代さんのせいではない。
色恋となると、人間も悪魔も面倒にはかわりないということがよくわかった。
あっ、でも馬鹿松らの私物で手懐けたから心配しないで....
人も悪魔も双方の利益をあげることにより、信頼関係を築けるのだから。
その信頼関係を結んでいる物の一つが、馬鹿松のパンツだということは本人も知らない。
とゆうか、言えない。言いたくない。
私が夜な夜な馬鹿松のパンツ(使用済み)を持ち出していることを....
でもそのおかげで、作業効率は一変した。
おかげで、全員が休み時間を公平にとれるようになったし、定時で帰れるし。
週休完全二日制。
福利厚生の改善。
子育て支援。
土日祝日出勤手当てあり。
交通費全額支給。
年間休日120日以上。
有給休暇もきちんととれるし、まぁ有給休暇は国が与えてるもんだから会社関係ないけどね。
ここは、国とは別の話だし。
お給料もあがったし。
次は年に二回のボーナスを皆に渡せるようになれると完璧かな....
と、このようにかなりのホワイト企業になってしまった。
パンツ一枚で....
恐るべし馬鹿松のパンツ....
さて、それはともかくとして
「松代さん、松代さん!何かお話があったんじゃないですか!?」