• テキストサイズ

【おそ松さん】月下に咲くは六色の花

第14章 祭り囃子と夏の終わりー前編ー



「ありがとう」

にこっと笑うといっすよいっすよという十四松くん。

「鈴音はなに味で食うの?」

いちごのかき氷が、しゃくしゃくという音を止める。

「みぞれ、そこに練乳」

そう答えながらみぞれシロップをかける。

そういや聞いたけど、実はかき氷のシロップはみんな同じ味らしい。

何事も見た目に騙されてはいけないということだな....

はいっと十四松くんから渡された、お好み焼き屋さんとかにある、マヨネーズをいれて細くかけるやつの中に入った練乳を受けとる。


練乳を手首にスナップをきかせてかけていく。


「あれだよな、なんか練乳ってエロいよな」

そんな馬鹿松のセクハラ発言に、なに食わぬ顔で顔面に練乳を発射。

「うわっ!不意うちやめてー!」

顔が練乳でどろどろになって、マジうける!

「おそ松兄さんどっろどろー!待っててー」

けたけた笑った後に、何処かに駆け出していく十四松くん。


うわ、勢いよくかけすぎて自分の手にも練乳がついた。

ちっ、馬鹿松のせいで....

「うわー、鈴音の手もべっとべとじゃん」


ぐいっと手をひかれる。

「ちょっ!何すんの!」

利き手を引っ張られて、手の甲にキスをされる。

突然の出来事に言葉を失う。
じっと見下ろせば、おそ松の瞳が私を捕らえる。

そのまま、指先に伝うのは赤い舌。
指の間、指先の練乳をイヤらしく舐めとられる。

「あっ.... やっ.... 」

上目使いで私を見つめる瞳が、有無を言わさない。
/ 682ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp