第13章 バスタイムはアロマキャンドルとともに....
「鈴音ちゃん、それ反則だから」
はあっとため息をつきながらそう言えば、なにが言いたいのかわからないみたいな顔する。
この子はなんでこんなに天然なのか....
「早く服、着てよ.... 」
一生懸命顔をそらそうとする。
なんでこんなに切なくなるんだろ?
それと同時に、あぁ今僕は鈴音ちゃんに男として見てもらえてるんだと思うとゾクゾクした。
「....ねぇ?そんなに服着て欲しい?」
ふふっと笑いながらそう言えば、これでもかってぐらい首を上下に振る。
「んー、じゃあ僕にキスできたらいいよ?」
可愛い鈴音ちゃんが悪いんだよ。
僕がこんなに意地悪になっちゃうのは、全部全部鈴音ちゃんのせい。
「馬鹿たれ、はよ服きやがれ破廉恥野郎」
暴言を吐けば吐くほど不利になるのに、なんで君はそんなにお馬鹿さんなのかな?
「馬鹿だね鈴音ちゃん、そんな暴言言ったらさ、僕もっといじめちゃうよ?」
にっこり笑ってそう言うんだ。
そしたら、この野郎なんて言いながら僕に突っかかってくる。
「あほ、馬鹿、変態、破廉恥、あざとモンスター」
馬鹿ってのはやだな、おそ松兄さんじゃないし
それに僕さ
「僕はおそ松兄さんみたいに、優しくないよ?」
「なんでそこでおそ松が出てくんの?」
あっと、考えが伝わらなかったね。
「うちの長男馬鹿だから」
にっこり笑って答える。
「あー、確かになるほどだわー」
って妙に納得する鈴音ちゃん。
そこだけはお互いわかりあえる部分みたい。
まぁ、馬鹿だからこそいいんだけどね。
おそ松兄さんは....