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【おそ松さん】月下に咲くは六色の花

第13章 バスタイムはアロマキャンドルとともに....



「はい、鈴音ちゃん確保ー」

バレッタに気をとられて、目の前にいることに気づかなかった。

「観念しなよ?逃げられないんだから」

ふふっと笑う腹黒あざと危険変態ドライモンスター。

アヒル口さえ憎らしいわ。
可愛さ?んなもんあるか!


「は、離せって!クソが!」

約束しちゃったとはいえ、やっぱり嫌だ!
お風呂は嫌だ!

「はぁ、仕方ないなぁ」

ひょいっと抱き上げられる。

私は決して軽くはない、なのになんでこう軽々と私を抱き上げられるんだ!

こんな細腕で!

「ヴァンパイアから逃げられるわけないでしょ?」

そうだ、こいつ人間ですらなかったわ。

「大人しくいうこと聴いてよね」

耳元でそっとそう言われて、ぺろっと耳をなめられた。

「ひゃっん!」

高い声が響く。
しまった....

「煽ってるの?」

「違う!断じて違う!」

煽るわけない!こんな危険な奴を煽るほど私は勇者ではない!

「まっ、いーやほら早く行こ?お湯が冷めちゃうからね」

私を抱き上げたまま、トントンと左足で地面を叩く。

ず、ずるい....


そんな事を思いながらも、もう腹を決めようと諦めた。

クソが!こうなったらな!
風呂でもなんでも入ってやるわ!

そんでもって、なんかされそうになったらどんな手を使っても逃げだしてやる!


....もしもの時は

鉛だまぶっぱなしてやる....
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