第11章 彼女に福寿草を捧ぐ....
「十四松くん.... 」
僕は彼女を抱き締めたまま、固まってた。
「じゅ.... 十四松く.... 」
えとえとえと、このあとどうしたら!?!
「じゅ.... 」
あわわっと慌ててたら、彼女がガックリと僕に雪崩れてくる。
「えっええ!!ど、どうしたの!?」
げほげほっと息を吹き返す彼女に、ホッとする。
「じゅ、十四松くん.... 力、力かげんが.... 」
ハッとした。
どうやら息を止めてしまってたみたい
「ご、ごご、ごめん、僕、僕!!」
そんなふうに慌てる僕をみて笑う彼女は、とてもとても可愛くて。
「十四松くん、いつものしてくれる?」
そういわれて取り出したのは水。
口に含んで、顔全体から水を吹き出せば
「んっ!ふふふっ!あっははっ!ふえっふふふふ!ふふ!」
お腹を抱えて大笑いする彼女。
「も、もうやめて十四松く.... ふふっあっははっ!!.... はぐっ!」
笑いすぎて、青ざめて地面に倒れ伏す直前で抱き止めた。
にこりと笑って彼女は僕に言った。
「十四松くん、面白くて大好き」
その言葉に、僕は....
パッかーーーーーん!
パチンコ玉を頭とか口から出すみたいに、小さなハートをいっぱい出した。
「じゅ!十四松くん!?!あわわわ!ど、どうしよ!」
そうやって慌てはじめる彼女をみながら、僕は決心したんだ。
彼女を助けるって....