第11章 彼女に福寿草を捧ぐ....
「もー!十四松くん!」
「あっははー!ごめんごめん」
そういいながら、いきなり脱ぎだす十四松くん。
「うおおい!ストオオオップ!」
ちらりと見えるお腹、流石にこれはサービスのし過ぎだ。
「なぁにー?」
不思議そうに首を傾げる十四松くん、トド松くんのようにあざとさの欠片もない。
天然か?!天然なのか!?
察して!察してくれ十四松くん!
この子一歩間違えたら、某青いジャージの「ヤら●いか」っていう感じの人に襲われるんじゃないだろうか。
友人が喜びそうなネタである。
もしくは、危ないお姉様に連れていかれるんじゃないだろうか。
おかしあげるとか言ったら、簡単についていきそうで怖い。
....って私は親か!
「十四松くん、とりあえずタオル出せる?大きいバスタオルね?」
子どもを諭すかのごとく十四松くんにそう言った。
「うん!出せるよぉー!」
そう言って指を、パッチンして出てきたのは.....
ビチビチビチビチっ!
「バスはバスだけど魚のバスじゃないかなぁ」
どうやったら間違えるんだろう。
「えっ!?違うのー?めちゃめちゃ生きがいいよー?大きいサイズだし!」
車のバス出さなかっただけマシかな、それにしてもこの子.... 天然記念物かなんか?
そんでもって、タオルは何処へいった。
「ご、ごめんね!えとえと!バス、タオル!バス、タオル!バスターオル.... 筋肉バ●ターで敵を折る?」
いや、もうそれ完全に別のものだからね....
某筋肉の人も、ビックリして牛丼吹き出すよ?
でも可愛いので、この際どうでもいい。
何度だって言います。
私はとかく純粋なものに弱いのだ。