第11章 彼女に福寿草を捧ぐ....
「え、なにここ?」
目を開けた瞬間に広がったのは、空....
まわりに何もないのか、青空がよく見える。
「ちょっと肌寒いかな?」
長袖でよかったと思いながら、一歩を踏み出す。
少し冷たい風がさぁっと長い髪の毛を拐っていく。
「気持ちいとこだな.... 」
広がる青空と、ふわふわの草が何処までも青々としている。
「これって外だよね....?」
今朝からこの瞬間移動を使ってるけど、いきたい場所を考えてから左足を2回床にカンカンしたら何処でも行けた。
本当に便利だ。
ただ、この力をくれたのが馬鹿松ってことが気にくわないけど....
悪いやつ.... ではない.... はず....
いやでも、あいつ私の血吸ったし
あぁ、でもそう考えたら....
チョロ松くんとか一松くんだって....
頭の中に浮かぶ二人の顔....
........ う、うわぁ
あまりの恥ずかしさに顔を隠す。
そ、そ、そういや私
一松くんに処女をあげちゃったんだ....
朝から忙しかったから考えらんなかったけど....
....後悔はないけど
い、いけないいけない
仕事中仕事中!
ともかく十四松くんを探さないと!