• テキストサイズ

【おそ松さん】月下に咲くは六色の花

第10章 ミルフィーユは抹茶味で



「か、可愛い.... よ?.... 鈴音ちゃんは世界で一番可愛い.... 」

真剣にそんなことを言うものだから、反論なんてできるはずない。

「.... あ、ありがとう」

ニコッと笑った瞬間に、頬にビリっと小さな痛みがやってくる。

はぁっと小さな吐息

突然の事だったので、目をまんまるくしているとそっと頭を撫でられる。

「....うん、やっぱり鈴音ちゃんの血は美味しいや.... 」

うっとりとした顔
あんなに純粋ピュアピュアだったのに、いきなり男の人の顔になる。

つうっとそのまま頬を柔らかい舌で撫でられれば、んっと小さな声が出る。

「....声も.... すっごい可愛い」

ドキンドキンと煩くなる心臓が、たまらなく恥ずかしい。






.... って






ダメだダメだダメだ!
なにこれ!これじゃ!少女漫画とかのあれじゃん!

きゅんきゅんするシーンじゃんよ!
頭をぐるぐると回しながら、ぱっと時計に目をやる。

「!!ティータイム!!!!」

大声で叫べば、ビックリして目をまーるくするチョロ松くん。

「ダメだよ!用意!ヤバイ!仕事!!!」


うわわわわぁっ!となってる私を落ち着けるチョロ松くん。

「だ、大丈夫!ほら!僕も手伝うから!」


/ 682ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp