第9章 メイドは冥土を統べる
「おそ松坊っちゃん...」
ゆらあっと後ろに黒い影をひきつれながら、松代さんが近づいてくる。
馬鹿松に....
「なーに?松代ー」
慣れてるんだろうか、普通に対応する。
なんでだろ、若干にやけてない?
「松代に.... 松代に.... 」
ぐわしと馬鹿松の肩を掴む松代さん。
わなわな震えてるよ?
「お暇をくださいましー!!!!!!」
ぶわーーーっと両目から涙を激流みたいに流して叫び出す松代さん、そしてそれをケラケラ笑いながらガクガクされる馬鹿松。
「坊っちゃん達に仕えて苦節うん百年!
松代が至らないばかりに上から、馬鹿松、イタ松、シコ松、猫松、十四松、あざと松になられて、松代は松代は.... うううああぁ!」
シコ松って何!?
下ネタ!?下ネタなの!?
口に含んだ味噌汁を吹きこぼしそうになりながら、むせかえる。
馬鹿松とイタ松はわかる。
猫松.... いやこれは悪いことなのか?
十四松くんに至っては、十四松まんまじゃん!
私は好きだよ!突拍子もないとことか予想不可能で楽しいし....
いやそれが毎日続くとなると、それはそれであれか....
あざと松....
いやあざといけど....
ずずっ....
あっ、やっぱりこのお味噌汁美味しいな....
煮干しから出汁とってるわ....