Loveyourself ~君が嫌いな君が好き~【気象BL】
第4章 N×A~復活LOVE~
Nside
そんな空気の中。
コンコンと、ドアを叩く音がした。
「相葉さん、ちょっといいですか?」
恐らくスタッフだ。打ち合わせでもあるのだろうか。
雅「あ、はい。大丈夫です行きます」
飲んでいた缶コーヒーを机に置き、彼は楽屋を出ていった。
翔「……………………ねぇ」
今まで聞いたことがなかったような低い声音。
二「…………」
翔「………分かってんだろ。」
俺はうつむいたまま、顔を上げられずにいた。
体が小刻みに震える……。涙が、ポロリと地面に落ちた。
ガッシャアアアアアアアアアン!!!
机の上にあった花瓶が投げつけられた音。
間もなくそれは跡形もなく崩れる。
翔「「泣きてぇのは雅紀の方だろ!!!!」」
楽屋中に怒号が響き渡る。
二「う、……………」