Loveyourself ~君が嫌いな君が好き~【気象BL】
第14章 S×A④
Sside
翔「ま、雅紀……!!!」
抱き締めたい衝動に駆られたが、雅紀は身体中に管なり点滴なりたくさんのものが付いていたので抱き締めなかった。
雅「しょ…翔ちゃん、俺、生きてる…」
翔「生きてるよ。足だってちゃんとあるよ…っ」
笑ってるのに、涙が止まらない。
泣かないで、って言われたのに、泣いてしまう。
さっきの涙とは違う涙だった。
すると、ガラララララ、と扉の開く音がした。恐らく俺の彼の名前を呼ぶ声が外まで聞こえたのだろう、何事かという顔で丸亀さんと看護師さんは駆けつけてきた。
その時に咄嗟に俺は涙で濡れた顔をぬぐった。
丸亀「あ…相葉さん!分かりますか。ここが何処だか分かりますか」
すると彼はいつものくしゃっとした微笑みを見せ、
雅「病院でしょ。分かりますよ」
と、返事をした。