Loveyourself ~君が嫌いな君が好き~【気象BL】
第14章 S×A④
Aside
ここは、どこ…??
前も上も後ろも…どこもかも、真っ黒。
炭よりも、黒い。飲み込まれていきそうなくらい。
ただ前を呆然と見つめていると、一筋の光が見えるようになった。
俺はその光を見失わないように、その光の元へと足を運んだ。
雅「あれ……翔ちゃん…?」
少し歩いていくと、愛しの彼と思われる後ろ姿が見えた。
もう少しで手が届く…というところで
彼は、姿を消した。
そっか、俺は…死んだんだ、そうなんだ…。
翔ちゃん…ごめんね、今頃…どうしてるかな。
恨んでるかな、俺のこと嫌ってるかなあ…
あぁ…会いたい。1度だけでいい。彼の笑顔が見たい。
そう思った瞬間、炭よりも黒かった周りが真っ白になった。