Loveyourself ~君が嫌いな君が好き~【気象BL】
第14章 S×A④
Sside
丸亀「無事にお目覚めになって、よかった…。念のため、検査しますのでこちらへどうぞ」
丸亀さんは雅紀を連れて、検査室に入っていった。
俺はその前のソファに腰掛ける。
さっきより座り心地がとても柔らかく感じる。
うとうと、としていたらガチャリとドアの開く音。
2人は出てきた。
丸亀「異常は特にありませんでした。ですので、今日は病院で安静にしていただいて明日退院手続き、ということになります。ただ、肺の持病はありますので、それについて今後どう向き合っていくか等説明しますのであちらにお越しください」
翔「あっ…でも、そういう話は先生とかにした方がいいんじゃないんですか?僕、ただのクラスメイトですし…」
すると、丸亀さんは何故かふふっ、と微笑んで
丸亀「ふふっ、それは"ただ”のクラスメイト、の時のことですよね」
翔「えっ……」
丸亀「もう、幸せオーラだだ漏れですよ。気づかれてないんですか、ふふ。末永くお幸せに」
翔「あっ、ありがとうございます!」
雅「い、いつの間に、」
顔が、顔が、熱いっ…
目の前の雅紀は顔を手で覆っているのが見えた。
持病があるだろうがなんだろうが、真剣に向き合っていけばいいだけ、一緒にね。
ふと見た窓の奥の空は、真っ青な空が広がっていた。
fin