Loveyourself ~君が嫌いな君が好き~【気象BL】
第14章 S×A④
Sside
どのくらい時間が経ったかは分からない。ただ、長い気はした。
ツカツカ...いや、バタバタ。走る音が聞こえる。どんどん大きくなる。
「櫻井さん!相葉さん、無事一命を取り留めました」
白衣を着た眼鏡をかけた男性が声を発した。
翔「ほ...本当ですか!!」
思わず病院内であるのにも関わらず大声を出してしまったことに気付き、慌てて手で口を抑えた。
「はい。...ですがまだ意識は回復していません。詳しい説明はあちらで行いたいので同行願えますか?」
その人は待合室を指差した。
翔「勿論です」