Loveyourself ~君が嫌いな君が好き~【気象BL】
第14章 S×A④
Aside
教師「よーい、スタート!」
どわっと走り出す。俺は後ろの方で走り出しスロースタートにした。
ゆっくり走れば、きっと大丈夫。
15週走る。200mのコートだから3kmか。
...あぁ、なんか考えると疲れてきた。
俺は何も考えずに走ることに専念した。
一周ごとに聞こえる彼の声だけを聞いて。
翔「雅紀ー!二週目ー!頑張れ!」
翔「雅紀ー!5週目!ファイトー!」
ふふっと口もとが緩む。
それは毎週彼が声をかけてくれるからじゃない。
バタッ
翔「ま、...雅紀?」
地面の砂が顔に、身体に付く。空が遠くなる。彼の声も遠くなる。
もう、終わりだ
彼との関係、俺自身
全てが終わると察したから。