第5章 おやすみなさい
チョロ「さてと。報告書仕上げとくか。」
カラ「シャッター下ろしてくるぜ。おまえらもう外に用はないな?」
おそ「お願いしまーすっ。」
トド「ねー、ボク先にお風呂入るけど良い?」
おそ「あっ待て!おまえ風呂なげーから俺が先に入る。」
チョロ「確かに(笑)どこを洗ってたらそんなに時間かかるわけ?」
トド「兄さん達と違ってボクは色々とケアしてるんです〜。」
おそ「女子かよ!!まぁいいやパパッと済ませてくる。」
一「十四松…武器庫の確認。」
十四「あい!」
『…。』
徹底されているアジトだなぁ…と感心しながらお茶をすする。
でも…自分だけ何もせずに一人寛ぐのもなんだか落ち着かないし、何かできることが無いか聞いてみよう。
『あの、チョロ松さん。』
チョロ「ん?」
『何か手伝えることはありますか?』
チョロ「…あー。じゃあ、ちょっと掃除機かけてもらえるかな?」
チョロ松さんは何か察してくれたのか、収納からハンディ掃除機を出して持って来てくれた。
『分かりました。』
掃除機をかけていると、どこもある程度清潔に保たれていることに気付く。
こんなに綺麗なアジトってあるんだ…。
以前居た、男臭くて荒れ果てたアジトを思い出しながら感動する。
皆は日付が変わる前に仕事を済ませ、各々の部屋に戻っていった。
私はカラ松さんの言葉通り、おそ松さんの部屋で過ごすことになった。
おそ「ココが俺の部屋ね。」
『はい。』
おそ「迷わないで来れるかな~?」
アジト内で迷子になったことをまたからかわれる。
『…大丈夫です。』
カチャ…
おそ「ハァ〜!今日も頑張った頑張った!」
と疲れた声で自分を褒めながら服をベッドへ脱ぎ捨てる。
おそ松さんの背中は思ったよりも大きくて、古い傷跡がいくつもあった。
"着痩せするタイプ"というのは…こういうことか。
おそ「ハッ!?ヤダ愛ちゃんったら!!俺のカラダ見過ぎじゃな~い!?」
エッチ!とおそ松さんはふざけながら胸を隠す。
『へっ!?いやっ、そんなつもりじ』
おそ「ッハハ!分かってるよ!」
『…、』
おそ「あ。ちなみにトイレはそこにあるからね。」
『ぁ…ハイ。分かりました。』
マイペースな人だな…。
おそ「…愛ちゃんさ。」
『はい?』
おそ「怖い?」