第7章 カラ松さんとのショッピング
―(カラ松視点)―
カラ「じゃあこれは返してくるから、少し待っててくれ。」
『…本当にすみません。』
カラ「いや良いんだ、俺こそ勝手に選んで押し付けてすまなかったな。」
バタン
どういうことだ…?
ここで買えばハズレは無いと有名なブランドを選んだはずなのだが…。
喜ぶどころか嫌がられてしまった。
実は今まで散々貰ってきて飽きた、とか…?
カランコロン
店員「あら、カラ松さん。いかがなさいましたか?」
カラ「買ってすぐで申し訳ないんだが、コレを返品させてもらえないか?」
店員「良いですよ!やっぱり先ほど迷われてたデザインの方に変えますか?」
カラ「いや、今日は買い物自体よしておく…すまないな。」
店員「あら、そうですか…?」
店員は珍しそうな表情を浮かべた後、先ほど買ったランジェリーを受け取って返品の手続きをした。
店員「はい、カードお返ししますね。」
カラ「ありがとう。」
店員「またのお越しお待ちしておりますね。」
カラ「ああ、また来るぜ。」
カランコロン
カラ「すまん、待たせたな。」
『い、いえ!』
カラ「ここから近い場所にショッピングモールがあるからそこへ行こうと思うんだが…どうだ?」
『あ、もう全然、どこでも大丈夫です!』
カラ「そうか、分かった。5分程で着くからな。」
『はい、お願いします。』
ミラー越しに愛の顔を見てみると、居たたまれないような顔をして窓の外を見ていた。
カラ「…フゥ。」
困ったな。
何を考えているのかよく分からない…。
何より下着を履いていない事を聞いてからその事がずっと頭から離れない。
何故俺までこんな恥ずかしい気持ちにならねば…。
気まずい沈黙が続く間にショッピングモールに到着した。
カラ「あのだな…。」
『へっ?』
カラ「さっきは…そのまま出歩くと危ないと思って俺が買いに出たんだ。だが、ガールはどうしたい?」
『そうなんですね…気を遣わせてしまってすみません!』
カラ「またガールの気に入らない物を買ってしまうのも、と思ってな。」
『す、すみません!一緒に行かせて頂きます!』
カラ「そうか、分かった。気を付けて歩いてくれよ。」
『はい。』
それから他にも最低限必要な物は遠慮せず必ず買うように伝えた。
おそ松の命令は絶対だからな…。