第15章 15.暴風警報
"あのとき、今、愛"
不思議なタイトルのその映画を、
そして、ベタなタイトルを和也は、
「俺、嫌だよ」
『もぉ…ほら、行くよ?』
チケットを買ったにも関わらず、
見たくないと言い張る。
もう、うち子犬は無理矢理つれていきます
「はいはい、分かりましたよ」
なんか和也といると不思議なことに、
ずっと前から付き合ってたような感じで、
なんなんだろう。
♪~♪~~♪~
『ん?電話……大野先輩だ』
「先、行っときますよ?」
『あ、うん』
大野先輩からなんて、めずらしい。
そう思いながらも、その電話に出た