第13章 13.隣の子犬は狼
二宮くんの目は真ん丸で、
鼻はなんか子犬みたいで、
顔はすごく小さくて、
でも鎖骨が色っぽくて、
「なによ、そんな見つめて」
『い、いや……ていうか…なんか、あの』
「ん~?なんすか?」
『私たちは…その…一線越えたん…だよね』
そう言うと二宮くんはあたしをまたいで、
あたしを上から見つめてきた。
「なに…実感ないの?」
『え……いや、まぁ…なんというか…』
「じゃあ、もう一回する?」
『////…んっ…ちょっ……』
返事も聞かずに二宮くんはあたしの首筋に顔を埋めてキスをし始めた。
『二宮……くん…っ…』
「ん?なに?」
『…ちゃんと言ってよ』
「え?」
『こんなのおかしいでしょ?』
そう言うと二宮くんは行為を止めて
あたしの顔をジッと見て口を開いた。
「……好き」
『うん』
「……愛してる」
その言葉は甘すぎて溶けてしまいそうで、
あたしは彼の首に腕を回してキスをした。
『あたしも……』