第11章 11.反抗期?-二宮side-
どうやら店長さんはお姉さんの高校時代の先輩だった人らしい。
お姉さんの相談やら何やらを聞いてたみたい
「ちゃんのことね、うん
好きになりかけっちゃったよね。」
「なんでですか?」
「何事にも一生懸命でさぁ、
全部、責任持ってやっちゃうし?
そのわりには弱くて、すぐ泣いちゃう」
ああ…俺と一緒の症状だったんだ。
やっぱ、お姉さんって罪な女なんだな
「でも、ちゃんにはね
好きな人がいたんだよね?
その人を見るときの切なくて一生懸命な顔見ちゃったら、オイラ負けたなって思って止めちゃったの」
お姉さんも、そんな顔するの?
あ…してたか、あの夜…
"翔くん…好き"その声が頭に鳴り響く
「でもね、今はどうなんだろう。
あんな迷ってる顔、オイラは好きじゃない」
「迷ってる…顔ですか?」
♪~♪~♪~
「そうそう。あ、ちょっと待ってね」
店長さんの携帯が鳴りその場で電話に出た