第11章 11.反抗期?-二宮side-
とりあえず、よく分からないけど俺はカウンター席に座ってコーヒーを飲んだ。
「ん……うまっ」
そのコーヒーは今まで飲んだことのない様な口で広がっていく感じだった。
お姉さんが言ったのはこれだったんだ。
「でしょ? ふふっ……
二宮くんは、
ちゃんのこと好き?」
飲んでいたコーヒーを吹き出しそうだった
だって急にそんなこと……
「へぇ……好きなんだ」
「好き……ていうか惹かれるっていうか」
「ふふっ……同じ様なこと聞いたわぁ」
「え?」
俺のその声に"うんん。なんも"って
また特徴的な笑い方で店長さんは笑った。
「ちゃん綺麗だもんね
そりゃあ、好きになっちゃうよね~」
「え?もしかして店長さんも……」
「あ? んなわけ…まぁ…高校時代の話」
一瞬、心臓が飛び跳ねて…また静まって
そしたら"高校時代の話"で飛び跳ねた。