第11章 11.反抗期?-二宮side-
「うん…うん…そう……わかった
開けとくから、おいでよ?うん」ピッ
電話が終わると店長さんは俺の顔を見た
「え、なんすか?」
「お時間、来ましたよ?」
「え、お時間……って……」
「二宮くんの目的でしょ?
忘れちゃったの? ふふっ……」
俺の目的……俺はコーヒーを……
あ、飲みに来たんじゃないですよ!
「ちゃん、家に帰ってるよ?」
「え、まじですか?」
「ほれほれ、いっておいでよ。」
「い、行ってきます」
鞄を再び肩に掛けてお店を出る準備をした
「二宮くん、また…おいで?
お待ちしておりまーす」
「わかりましたよ。大野さん」
「ふふっ…」
カラーン
まだ肌寒い春風にあたりながら、
反抗期、卒業します。