第11章 11.反抗期?-二宮side-
【two】
そう書かれた喫茶店がある。
真っ白なお店は潤くんのお店とは違うけど
なんか趣味は似てる気がした。
カラーン
扉を開くと、お店の中には暖炉があって
お客さんはいなかったけど落ち着く所で、
「んあ?…ん? 初めて見る顔…ふふ
いらっしゃいませ?」
店長さんらしき人は店長ぽくなくて…
どちらかというとアルバイト?
赤色のカーディガンにメガネをしてて、
眠そうにしてる人
「あの……さんって分かります?」
「んあ?ちゃん?知ってんよ?
あ!もしかして、きみ二宮……くん?」
なんで、俺の名前をこの人が……?
「最近ちゃんを困らせてるのは
きみなのかい?ふふふ……で?どしたの?」
なんだ。この人……なんか…分からない。
読めない…大抵読めるけど読めないですよ?
「あ、その…さんはどこに?」
「どこに…う~ん……どこだろ…」
「え、知んないの?」
「知ってるよ?
んでも、今はダメ。今は君の時間ではない」
俺の時間では…ない?
「時間が来たら教えてあげるから
うち喫茶店なんで、飲んでいってよね?」