第9章 9.異変
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《も、もしもし!》
『あ、その…もし…もし……』
《ど、どうしたの?》
『いや、あの…昨日は忙しくて電話とか
できなくて…ごめんね?』
昨日という単語が出ると、
二宮くんの悲しげな声が耳に響く
《いや、いいんだよ!全然!
あのさ…ごはん…夜ごはん食べにいかない?》
『え…あ、』
なんだろう。
嬉しいはずなのに…初恋の人に…
《忙しい…かな?》
『いや……うん、行く』
《本当!?
わかった!じゃあ智くんのお店に7時に》
『7時……わかった。』ピッ
なんなんだろう。この微妙な心境
「嬉しそうな顔しろや」
『え、あ…はい…』
「なーにがそうさせてんだぁ?」