第8章 8.弱い姿-二宮side-
「今日は送って行けよ」
「すいません、潤くん。そうします」
更衣室のソファーにお姉さんを寝かせて、
私服に着替えながら潤くんに言った。
「酒豪が酔うってことは、弱ってる」
「え?」
「俺の経験上そうなんだよ
なんか打ち明けたら話聞いてやれよ?カズ」
そう言って潤くんは俺の肩をポンと叩いて
更衣室を出ていった。
『ん~……ヒック……にーのみあくん…』
「弱ってる……ねぇ」
なにがあなたをそうさせたんですかね?
「ほれ、帰りますよ」
『んぅ……帰る~!』
「はいはい」
ゆっくりとお姉さんを持ち上げて、、
「わっ!」
そう思ったらバランスを崩して、
お姉さんが俺に抱きついてきた。
『っ……っ……うぅ~…』
「え…泣い…てる?」