第4章 4.俺のものです-二宮side-
お姉さんも出勤みたいで、
ワンピースにトレンチコートを着てて
やっぱり大人のお姉さんだった。
「昨日はお邪魔しました」
『あ、いえいえ…』
「えっ!なになに?お邪魔したの、ニノ」
もう…相葉…相葉、相葉、相葉っ!
わたしのさぁ、邪魔しないでくれません?
なんて、こんな俺より子犬に言えなくて…
「ほら、行きますよ」
「え~聞かせてよ~!
ていうか、ニノ靴下は~?」
「ん?…あ」
「ふふんっ…じゃあ、お邪魔しまーす」
ガチャっ
そう言って簡単に入っていった相葉さん
「っ…あいつ!
あ、お姉さん」
エレベーターに乗りそうになった、
お姉さんを呼び止めた。
『ん?』
「いってらっしゃい」
『え、あ…い、いってきます』
「うん」
お姉さん、あと…顔真っ赤ですよ。
とまではニノちゃん言いませんよ