第3章 3.寂しがり
「え、なによ。これ」
『え?作ってくれる、って…』
エプロンをつけて、あたしのことを寂しそうな目で見る二宮くん
あたしは、というとソファーで雑誌を読んでいるという…
「ちょっと、お姉さん
俺、一応…引っ越してきた隣人なんすよ?
ちょっとくらい手伝いなさいよ」
そう言って彼はあたしのところに来て、
よいしょっと軽々と起き上がらせた。
『…はーい』
もう、どっちが年上なのでしょうね。これ
「…おーい、早くしろや」
この、子犬な年下には…敵わないわ…
「さ、作りましょ?
俺はキャベツ切るんで、お姉さんは…ん」
ボールと粉、その他もろもろを渡され
なんか…顔で"混ぜろ"って言われた。
『りょ、了解しました。』