第1章 鬼灯
「驚かないんですか?」
「私は地獄とか天国あるって信じてますから!」
里奈はにこっと笑った
「そうですか‥変わった人ですね」
「なんで地獄からきたんですか?」
「あなたが地獄にくるという連絡をうけたのできたんです」
「私‥死んじゃうって事ですか?」
鬼灯は頷いた
「やっぱり‥か」
「やっぱり?」
「私脳に異常があって‥手術しても治らないっていわれました。日常生活にはあまり異常はないんですけど激しい運動とかすると脳が圧迫されて頭痛がして倒れたりしちゃうんですよ」
「そうだったんですか‥」
「なのでいつも体育は見学してます」
里奈は苦笑いした
「死が怖くないんですか?」
「怖いです。でもいつか人は死ぬ‥それが私がはやかっただけなんで」