第2章 外装
「…」
「…」
「…ずっと?」
「え?…うん」
「ほんとーに?」
「う、うん…」
「…ふぅん」
「…」
『嵐が解散しても?』
それは口にはしなかったけど
たぶん同じ言葉が返ってくる。無責任で最短の肯定。
んで
嘘じゃないことだけはわかるんだよ
本当にそうはならなかったとしても
今
この人の言葉に嘘はない
その目にも
その気持ちの中にも
嘘がないことだけはわかってしまう
見えないはずなのに
なんでだろうな
100に近い確率で
確信的に
そうだと思えてしまうのは
そしてかすかに
そう
かすかに
嬉しいと
思ってしまうのは
敵わないって
やっぱり
俺が欲していたものを気付かされて
おまえは
いつも簡単にそれを差し出すんだよ
テーブルの醤油取ってくれるくらいの手軽さで
そんな簡単じゃないものを
『はい』って
いつもと変わらない顔で