第6章 Alibi

俺の原の辺りで揺れる塊を握り込み、指の先で尖端を刺激してやる。

｢ダメ…っ…触んな…｣

｢大丈夫、一緒にイクから…」

智君の足を抱え直し、智君のいい所を目がけて突き上げる。

｢やぁ…っ、やだ…、手ぇ、離せ…っんぁ…っ…」

快感を逃そうと頭を振る智君の柔らかい髪が、俺の首筋を擽る。

ゾクゾクと俺の背中を駆け抜ける射精感。

｢やっべ…も、無理…」

｢あっ、あん…やっ、あ、んっ…はっ…俺、も…もう…」

｢いいよ、イコ…？」

中心を握り込んだ手を忙しなく動かし、腰を振る速度を上げる。

俺の首に絡めた智君の腕に力が入る。

｢はっ、あっ…だめ、あ、あん…はっ、イク…イク…っ…！」

ビクンと大きく痙攣したかと思うと、俺の腹に感じる熱い智君の欲。

それと同時に俺も智君の中に欲の全てを吐き出した。

持ち上げた足を床に降ろし、智君の中から抜け出ると、智君の身体が膝から崩れる。

｢ごめん、無理させた？」

床にペタリと座り込んでしまった智君を抱きしめ、汗の滲む額に口付ける。

｢謝んなよ…。俺も、その…しシタかったから…」

照れたように膨れた顔が赤く染まる。

俺は智君の身体を抱き上げ、そのままバスルームに連れて行った。