第40章 Everyday…
ベッドに智君を横たえ、しっとりと汗ばんだカッターシャツを脱ぎ捨てと、ゴクリ…と智君の喉が鳴った。
「来いよ…」
智君の両手が俺を引き寄せ、二つの唇がぶつかるように重なった。
閉じることなく開いたままの隙間に舌先を差し入れ、意地悪く逃げ惑う舌先を絡め取る。
形勢逆転…
と思ったのも束の間…
シャツを脱ぎ捨て、露わになった胸の先が、キュッと捏ねられて…
全身に走る電流にも似た刺激に、身体がブルリと震えた。
「さ、智…君…?」
「ふふ、一瞬でも俺を疑った罰だ」
「えっ…、ば、罰って…?」
「だってそうだろ? 間接キスくらいで、俺と潤の関係疑っただろ?」
違うのか…と聞かれて、俺はつい返事に困ってしまう。
確かに間接キス如きで嫉妬したのは嘘じゃあない。
でもそれで松本との関係を疑ったことは、一度たりともない。
「そ、それは…」
違う…、否定しようと思ったその時、
「ぷっ…ふふふ…、バカ…冗談だよ(笑)」
じょ…冗談って…
「も、もうっ…、智君…?」
「悪い悪い…。でもさ、俺ちゃんと知ってるから…。お前は俺の愛を疑ったりしない、って…」
うん…、それだけは自信を持って言える。
俺は君が与えてくれる愛を、決して疑ったりはしない。
尤も、それでも嫉妬だけは、どうしてもしてしまうんだけどね…