第40章 Everyday…
俺が以前気に入って良く着ていたTシャツ…
今ではすっかり智君の仕事着になってしまったそれを捲り上げ、程良く引き締まった脇腹を撫でると、擽ったそうに身を攀じる智君。
知ってるよ…、君がどこが弱くて、どこが感じるのか、俺は全部知ってる。
だから、擽ったさから零れそうになる笑いが、甘さを含んだ吐息に変わる瞬間を見逃したりはしない。
「しょ…ぉ…、そこばっか…やだ…」
「じゃあどこ…? 教えて?」
「分かってる…くせに…、性格悪ぃ…って…」
そうだね、君の言う通りかもしれないね…
君がどこに触れて欲しいのか、分かっていてわざと焦らしてしまうんだから…
それでも俺はあえてそこに触れることなく、ツンと主張を始めた胸の先に舌先を這わせた。
「あっ…、は…ぁ…っ…」
跳ね上がる背中と、締め付ける窮屈さから、自ずと開いて行く両膝…
「楽になりたい?」
胸の先へ与える刺激を止めることなく、首筋に唇を落としながら聞いてやると、言葉もなくコクコクと頷く智君。
そう…だよね、俺だって苦しくて堪らないんだから、君だって…
俺は少しだけ身体を下にずらすと、しっかり主張したそこに鼻先を埋めた。
智君特有の甘い体臭に混じって、ツンと鼻先を擽る雄の匂いに、ゾクゾクする。