第5章 Rule
伸ばした手が必死に藻掻くが、それもすら獣と化した二人の前では虚しく空を切るだけ。
下着を下ろされ素っ裸にされると、不意に背中を支えていた物がなくなる。
前に回った二宮が俺の身体を布団に押し付ける。
「はぁ…もう堪んないよ…」
二宮が俺の顔の上に跨り、ズボンと下着を下ろした。
目の前に反り勃った二宮の中心が揺れる。
「…噛まないで下さいよ?」
顎を掴まれ、強引に口を開かれると、そこに塊が捻じ込まれる。
「…ウッ、グッ…」
鼻の先を雄の匂いが突き抜けた。
「ほら、ちゃんと舐めなさいよ」
喉奥目がけて二宮の腰が上下する。
「あぁ…、堪んないよ…」
二宮が吐息交じりに声を上げた。
喉奥を突かれ吐き気が込み上げる。
「勝手に楽しんでんじゃねぇよ、和…」
クスクスと笑いながら、松本の手が中心を擦り上げる。
「…ンン…ングッ…」
背中をせり上がってくる快感の波を、なんとかやり過ごそうと、布団の端を掴む。
「んなモン握ってんじゃねぇよ…」
松本の手が俺の手を布団から引き剥がすと、その手に自身を握らせた。
「しっかり勃たせろよ?」
松本の手が重なったまま、力なく垂れ下がった松本の中心を上下に擦る。