第7章 灰羽リエーフの1日。
部屋に行けば、リエーフはベッドに腰掛ける。
「ね、美優さん。それ、もっとよく見せて?」
リエーフの目の前に引き寄せられじっと見つめられる。
『や…恥ずかしいよ…』
「誕生日…プレゼントなんでしょう?」
そう言うリエーフは意地悪に笑ってる。
『もう…意地悪…』
「知ってます。」
ふ…と息を吐くと、私は部屋着の袖を抜き床に落とす。
『これで…いい?』
恥ずかしくて胸を腕で隠せば、リエーフの手が私に伸びる。
「手…いらないでしょう?美優さん。」
幼子に諭すように言われ、恐る恐る手を剥がす。
羞恥で顔が熱い。
私、視線だけで感じてる。
じわりと下着が湿るのがわかり、余計に恥ずかしい。
「美優さんは黒が映えますね。」
リエーフの長い指が髪を撫でる。
そのまま、頬を伝い首を撫で、胸の輪郭をなぞる。
「綺麗。」
囁かれる言葉は私を骨抜きにする。
『リエーフ…も…無理…』
必死で訴えるとリエーフは、ふ…と笑い私をベッドに寝かせる。
「今日はこのまま…シましょうか。」
私を見ながら唇を舌先で舐めるリエーフ。
その姿は獲物を見つけた獅子のようで
今夜はいったいどうなってしまうのだろうか
不安と期待で私の心はどきりとなった。