第7章 灰羽リエーフの1日。
日曜日だからか電車は今の時間も混雑している。
2人で乗り込めばぎゅぎゅーっと壁の方に押しやられる。
「美優さん大丈夫?」
リエーフは私を壁のある方に誘導し、大勢の人と壁を作ってくれてる。
『私は大丈夫…』
ん?
あれ?
気のせいだろうか。
太腿がむずむずする。
指…?
とっさに捕まえれば、背中側にいるリエーフが苦笑い。
「だって…最近してないから…それにぎゅーってしてると美優さんの体温とか香りとかで俺、やばい…」
ぽそりと耳元で告げる少し熱い吐息交じりの声。
心なしかいつもより甘くて低い。
そして私の腰よりちょっと高い位置。
主張される硬い熱。
太腿を這っていた指はスカートの裾から忍び込み、ガーターをなぞる。
「美優さん準備万端。」
ぺちり。
ガーターが引っ張られ私の腿を軽く打つ。
『リエーフ…だめ…』
私の否定など聞きもしない。
指はとうとう下着に掛かる。
「美優さん…気づいてる?下着、濡れてる。」
『言わな…で』
「ねえ美優さん。俺のお願い、3つ目。
美優さんをちょうだい?」
そう言うと同時、リエーフの指が下着の隙間をぬって中に入ってきた。