第7章 灰羽リエーフの1日。
16:00
『じゃあ、帰ろうか。』
目的の物を買い少し街をぶらぶらした後、そう私が告げる。
今日は夕飯早めに食べたいし、そのための準備もあるしな…
「そうですね。行きましょうか。」
リエーフのお願いその2、今日はずっと手を繋ぐ。をしながら駅に向かう。
駅まではさっき行ったお店についての話で盛り上がる。
『さっきのお店のパンケーキ美味しかったー!』
「なら良かった!口コミ上位、流石っすね?」
さっき待ってる間に調べたんすよーってリエーフは言う。
うれしいな。
本当はリエーフが誕生日なんだから私がいろいろ調べて…ってしたかったんだけどな。
なんて考えていたらぽふんと上からリエーフの手が降ってくる。
「俺は美優さんの笑顔が見れるのがいいんです。
俺の誕生日にいっぱい笑ってる美優さんがみたい。」
そう笑顔で言うリエーフが格好良くて思わず赤面。
赤い顔を隠すため、私は俯いた。