第7章 灰羽リエーフの1日。
AM10:19
駅までの道を1人で歩く。
美優さんに今日の朝、服装をどんな感じにするか聞いてみたら悩みながら、ぽつり、答えた。
『この前、いつも私が買ってるブランドで秋っぽいスカート出てたんだよね?それにしようかなって思って。』
じゃあ俺は、白地で襟と袖口が黒のデザインシャツにベージュの厚めのロングカーディガンにスカイブルーの細身のジーンズ。
足元にはショートブーツを合わせてみた。
専門に入学するときに美優さんがお祝いにくれたボディバックに荷物を詰めてる。
タブレットが入るくらい容量が大きいタイプで実は美優さんとお揃い。
俺は赤、美優さんがネイビー。
今までいつもどこかに赤を身につけてたから赤がないと物足りないのを美優さんが気付いてくれたみたい。
今じゃあすっかりお気に入り!
そんなお気に入りのバッグのポケットから俺は音楽機器を取り出しイヤホンを耳に入れる。
今話題の踊りたくなるラブソングを口ずさみながら俺は駅まで進んだ。