第7章 灰羽リエーフの1日。
2016.10.30(日)AM08:02
おはよ。
なんかものすごく幸せな夢を見た気がする。
夢の中でも美優さんがおめでとうって言ってくれた!
布団から抜け出るとぬくぬくあったまった体が一気に冷える。
寒…
早くみゆさんのところにいかなきゃ。
でもなかなか寝起きの体がだるいから床をペタペタ鳴らしながらキッチンに歩けば、途中で気づいた美優さんがひょっこりキッチンから顔を出した。
『リエーフ、おはよ。そして誕生日おめでとう』
眩しい笑顔を俺に向けている。
うれしい。寒い。
「みゆさんありがと。おはよ。寒い…」
そう言いながら俺は、みゆさんにぎゅーをする。
『いつになってもリエーフは甘えただね?』
そう言って美優さんは俺をよしよしする。
「美優さん…」
俺の問いに上を向いた美優さん。
俺はその顔にそっとキスを落とす。
ふと、重なり合った目線。
俺はにかりと笑う。
「美優さん、俺今日も美優さんがすきです。」
1秒、2秒、びっくりしていた美優さんはその後俺ににかりと微笑んだ。
『今日も世界の誰よりリエーフが好き…だよ?』
1日が、始まった。