
第32章 灰羽リエーフの数日〜2025.birthday〜

side灰羽
軽い体を抱き上げベッドへ下ろす。シャツをまくり上げようとすれば絡まる舌をちゅうっと吸われ顔を離された。
『可愛いのにしたから、見て?』
赤く頬を染めながら自分からシャツの前をはだける美優さん。最近は洋服に響くからと最近はレースがいっぱいの下着は避け、シンプルでも可愛いものを使っていたのは知っていた。でも今日はふわふわなフリルとレース、そして下着から伸びる装飾の紐が腹部にやわらかく食い込んで肉感を醸し出している。
可愛い
たしかにかわいい
装飾の紐をなぞるように指先で触れるとぴくんと体が跳ね、じわりと高まる高揚にまつげに縁取られた瞳が俺を射抜く。
ぬがせて
そう動いた唇に口付け背中のホックを外すと、支えを失った柔らかな乳房はたゆんと揺れる。両手で支えるように中心に寄せ揉み上げると小さな堪える声。その声に誘われ先端を口に含めばぴくっと体が跳ねた。
可愛いと呟きながら両方の先端を口に含み吸い上げると、背中を反らしながらビクビクと体が跳ねていく。
『それっ、やぁ…!』
「嫌じゃないでしょう?美優さんの気持ちいい所は全部知ってますし。」
体を跳ねさせながらも悔しそうに下がる眉に思わず頬を緩めると、眉間にちゅっと口づける。
「嫌、じゃなくて何でしたっけ?」
尖る唇が少しずつ緩み熱い吐息が零される。感じ始めた可愛い顔をこちらに向けた美優さんは俺の頬に手を伸ばし、額同士が触れ合うように俺を引き寄せる。
『きもち…いいからぁ、全部ちょうだい?』
伏し目がちの潤み始めた瞳が俺を射抜くと刹那、下履き越しのゆるく勃ち上がり始めたソレに何かが触れ、すりすりと擦り上げられる。
「っ…美優さんっ、」
『ね、リエーフも苦しそうだから、脱いで?』
下履きの中心を片手で器用に寛げて下着越しにやわやわと揉まれれば、今度はこちらの肩が跳ねる。
『わたしだけは嫌だから…一緒に、ね?』
すりすりと誘うように蠢く指が、自分だって気持ちよくできるんだと示すように布越しに鈴口を擽っていく。
昔の恥ずかしそうな姿も好きだったけど、今の自分から強請る姿も好き。
だけど
股間に伸びた手に自身の指を絡め握ると反対も。そのままシーツに腕を縫い止めると、勃ち上がった陰茎を中心に擦りつけながら下唇に吸い付いた。
「美優さん、二人でいっぱい気持ちよくなりましょうね。」
