第5章 俺だけみてて。 R18
side灰羽
「じゃあ、弟って?」
ぽつり、つぶやいた疑問。
美優さんはそれを恥ずかしそうに説明し始めた。
『だって、彼氏って言ったら写真見せてーって言われちゃうでしょ?
私のリエーフなのに…』
もしかしてこれって…
「嫉妬…?」
ぽそりと口から出た言葉に美優さんは動揺したらしく、俺の腰に回る手に少し力が入った。
『だってリエーフ格好良いから…
みんなに写真見せたら会いたいって言われちゃうでしょ?
そんなのやだもん…』
もんって…可愛い。
「みーゆさん。」
ぎゅっと抱きついている美優さんの腕を引っぺがし、強制的に背中から足の上に移動させると逆に俺がぎゅっと抱きついた。
「俺のことなんだと思ってるんすか?
美優さん以外の人に何言われたってどうも思いませんって。」
『ほんと…?』
「だって俺、美優さんじゃないとこんな風にならなくなっちゃいました。」
そういうと、俺は立ち上がった肉棒で美優さんのお尻をぺちりと叩いた。
「嫉妬する美優さんが可愛いかったからもう1回。」
『…っ。じゃあ次は顔見てぎゅーってしてね?』
少しだけ潤んだ瞳でふにゃりと笑う。
その顔が可愛いくて俺は、皮膜を着けぬまま美優さんをたくさん愛した。