第5章 俺だけみてて。 R18
side灰羽
俺が肉棒を抜くと、こぷり…と俺の欲望が美優さんから滴り落ちた。
やっ…ちゃった…怒られるな…
そう思いながら美優さんの瞳を隠していたネクタイを外した。
「美優さん…?」
パンッ
乾いた音が部屋に響いた。
潤む瞳が俺を見つめる。
『リエーフの…馬鹿…』
「ごめんなさい…」
嫌われたかな…俺。
そんなことを考えていたら、返ってきた言葉は意外なものだった。
『わたしっ浮気なんてしてないもんっ!リエーフ以外好きじゃないし好きになれないもんっ!』
…あれ?
「美優さん、中に出したことを怒ってるんじゃ…」
『違うもんっ!わたし、リエーフのこと大好きだもん!キスもえっちもリエーフじゃないと嫌だもん!』
珍しく美優さんはぐずぐずと涙を流し始めた。
…何か話がかみ合わない…気がする。
おかしい…
「美優さん?飲み会で何飲んだ?」
『えーっと…ウーロン茶と、苦いの。』
「苦いの…って…どれくらいの量飲んだか覚えてます?」
『うーんとね?このくらい。』
手で表したサイズはジョッキサイズ。
もしかして酔ってるのかな…
水でも飲ませようかとベッドから立ち上がると、離れるのが嫌だとでも言うようにぎゅーっと腰にしがみつく美優さん。
「美優さん、水持ってくるから。」
『やー、行かないで?』
縋り付いてくる美優さんに負け、ベッドの縁に座ると、美優さんが後ろから抱きついた。
『ずーっとリエーフのことだけ好きなの。リエーフじゃなきゃ嫌なの。
リエーフいなかったら私、いきていけないよ…』