第27章 灰羽リエーフの1日 2019
21:38
「ん、わかった。研磨ありがとうね?」
電話を切ると私は部屋の主たちに向き合った。
「本当にごめんなさい。迷惑かけて。」
「今回はあいつが悪いだろ。ちゃんと話も聞かねぇで。」
「本当ですよ。でも美優さんもサプライズだからって喧嘩になるまで黙っちゃうのも…ね?」
「ん、ごめんなさい。」
「ま、とりあえず飯食うぞ。腹減ってんのが精神的に一番良くねぇ。」
「そうですよ。今日は美優さんレシピのナスのはさみ揚げとジャガイモと玉ねぎ、しめじの具沢山お味噌汁ですよー!」
「そうそう。あとは新米。ちゃーんと食えよ?」
「急に来たのにありがとうね?クロ、莉奈ちゃん。」
そう。避難先はクロと莉奈ちゃんのおうち。
明日の打ち合わせで研磨も家にいたのは知ってるから連絡を入れて避難した。
明日、リエーフの誕生日にサプライズでパーティをするつもりで打ち合わせをする予定を立てているのを知っていたから。