第26章 そうだ、旅行に行こう。 番外編 R18
口を塞ぐだけの、触れるキス。
外れた唇から漏れる吐息にぞくりと体が震える。
『いじわる、しないで?いっぱいきもちよくして?』
うるんだ瞳でそう強請られると、俺は弱い。
目尻や鼻先、口先にやさしく口付けると、美優さんをそっと抱きしめる。
「ん、じゃあ最後。
どの体制でイきたい?」
そう問えば、美優さんはぎうと俺に捕まると小さな声で俺に答えた。
『りえーふとぎゅってしながらがいい。』
「…了解。じゃあこのまま動くよ?」
美優さんがこくりと頷いたのを確認し、俺は美優さんのやわらかなお尻を掴むとゆさゆさと美優さんを揺する。
いつもより気持ち良いのかいつもは控えめな声が今日は少し大きい。
『りえっ…もっ…』
限界なのか、ナカの締め付けが強くなる。
美優さんの達する声と俺の耐える声が同時に部屋に響くと、美優さんは力尽きたようにくたりと俺の腕の中に倒れる。
力の抜けた美優さんの体をそっとベッドに寝かせると、美優さんと繋がったままの陰茎をそっと抜いた。
小さく喘いだけれど、美優さんは目を開けない。
俺はそっとベッドから降りると美優さんの荷物からメイク落としのシートとパックを取り出し美優さんのところに戻る。
シートでメイクを落とし、温かいタオルで顔や体を拭く。
仕上げに、最近話題の1分パックをするだけで面倒なスキンケアが終了、のお手軽パックを顔に貼ってあげる。
美優さんのパックを剥がしてあげて俺も下着だけ履くと、俺は美優さんをぎゅっと抱きしめながら目を瞑った。