第25章 そうだ、旅行に行こう。〜2019.8/18〜8/19〜
ホテルに戻った私達は、荷物を部屋に置いた後すぐにホテルの温泉へと向かう。
汗を流した後はお土産の整理をし、少しだけ綺麗めな格好で夕飯へと向かった。
念のためワンピースとミュールを持ってきていてよかった。
ちなみにリエーフは薄手のデザインシャツに細身のネクタイと黒のパンツ、足元は念のために持ってきていたレザーのスニーカーを履いた。
ホテルの最上階。
夕日が沈み真っ暗になった外はキラキラとたくさんの光が散りばめられている。
それを横目にレストランに入ると空いた席に通された。
すぐに決まったらしいリエーフは、お刺身御膳を。悩みに悩んだ私は、海鮮ちらし寿司を。その他に、だし巻き卵とビール、カシスオレンジも注文した。
すぐに来る飲み物とだし巻き卵。
御膳が来るまえだけど先に乾杯をし1杯目を飲んでいると、お互いの注文した料理が運ばれて来た。
早々にビールを飲み干したリエーフは日本酒に手を出す。
料理を食べながら進むアルコール。
でもリエーフは普段と変わらない。
そう、リエーフはザルなのだ。
いくら飲んでも顔に出ないしなかなか酔わない。
両親がお酒が強いらしい…
そんなリエーフの説明をしている私は少しは飲めるけれど…いや、少ししか飲めない。
度数の低いカルーアやカシスオレンジ、ビール等は大丈夫だけど日本酒や焼酎などアルコール度数の高いものはあまり手をつけないでいる。
料理の幅が広がるから飲んでみたいと思うけれど、初めて日本酒を飲んだ時、酔っ払った挙句当時まだ未成年だったリエーフに居酒屋まで迎えを頼む羽目になったことを考え普段は控えるようにはしている。
でも、たまの旅行。
そんなときくらい飲みたいなぁと見つめていれば、3杯目を注文したリエーフと目があった。